【錆び観察レポート】1か月目の状態
鉄の素材感を活かしたプランタースタンドが、時間の経過とともにどのように表情を変えるのか…。
その経年変化を観察するため、東大阪の工場街にある弊社倉庫でしばらくの間、放置することにしました。
ゆっくりとエイジングしていく様子を月に1回程度、定期的に観察して報告致します。
1か月目の商品の状態
開梱から1ヶ月が経ちました。毎日眺めていると大きな変化は感じにくいものですが、じっくりと観察してみると、エイジングが少しずつ進んでいるのがわかります。
脚部の下部2か所は、先月と比べて少しですが、錆の進行が見られました。また、縦棒の真ん中あたりにもうっすらと錆が浮き出てきています。一方で、ボックス部分はほとんど変化は見受けられませんでした。
ボックスと脚部の違い
ボックスは厚み1mmの鉄板を折り曲げてできていますが、脚はφ8mmの無垢の丸棒で構成されています。
一般的に鉄板は、炭素含有量の少ない「軟鋼」とされています。一方で無垢の丸棒は、強度が高い「中炭素鉄」でできています。錆びの進行の違いは、そんなわずかな素材の違いから来ているのかもしれません。
まとめ
一見変化はないように見えても、至近距離で注意深く見ると錆びがでてきているのがわかります。今のところ脚部のエイジングが先行しているようですが、ボックス部分も、今後は角の溶接箇所から腐食が発生していくと予想しています。これから梅雨本番を迎えるため、1ヶ月後にはさらに錆の進行が進みそうです。この「育てる」プランタースタンドが、今後どのような表情を見せてくれるのか、ますます楽しみです。