【錆び観察レポート】2か月目の状態

鉄の素材感を活かしたプランタースタンドが、時間の経過とともにどのように表情を変えるのか…。
その経年変化を観察するため、東大阪の工場街にある弊社倉庫でしばらくの間、放置することにしました。
ゆっくりとエイジングしていく様子を月に1回程度、定期的に観察して報告致します。
2か月目の商品の状態
開梱から2か月が経ち、梅雨から夏になりました。一見大きな変化はないように見えますが、注意深く観察すると、脚部の縦棒の錆びが少し濃くなっているのがわかります。前回の報告で「エイジングが先行している」と触れた脚部の変化が、やはり着実に進んでいるようです。
一方で、下のL字部分やボックス部分には、まだ目立った変化は見られません。湿気の多い梅雨を乗り越えたにもかかわらず、意外なほどゆっくりとした変化に驚いています。
「中炭素鉄」の錆び方
ここで、前回のブログでも触れた「中炭素鉄」でできた脚部の錆び方について、参考になる比較をご紹介します。
弊社倉庫には脚部と同じ素材の素地のフラットバーがあり、作業時の定規代わりに使っています。屋外に放置されたわけではありませんが、約1年間の使用で写真のような見事な錆びが発生しました。独特のグラデーションは自然が描くアートのようで、私自身、見飽きることがありません。プランタースタンドには薄くクリアコーティングが施されているので、フラットバーよりは錆びの進行はゆっくりになると思われます。しかし、時間をかければプランタースタンドの脚部もこのように深みのある錆びへと変化していくことが予想できます。
まとめ
梅雨時期に倉庫に放置していたプランタースタンドですが、錆びの進行はまだゆっくりとしたペースです。じめじめとした暑い夏は続きますが、これまでの自然な変化に加えて、もう少し積極的に「育てる」試みをしてみようと思います。
次回は、より錆びを促すために、プランタースタンドに霧吹きで水をかけて経過を観察していく予定です。どのような変化が見られるのか、今から楽しみです。
引き続き、この「育てる」プランタースタンドの変貌にご期待ください!