アルミライトについて その2
今回はアルミライトを深堀りします。
素材は鋳物成型したアルミで、質感を活かすためあえて塗装していません。
そのため色むらや傷や擦れ、歪みなどがあります。
厳密にご説明すると、金型に高温で溶かしたアルミニウム合金を流し込んで成型するのですが、
固まって金型から外すときに、スポッと外れるように離型剤というものを金型に塗布していて
それが商品本体にもついているので、色むらになって表面の独特な色合いになっているのです。
焼き菓子を作るときに型にバターを塗っておくと型外れしやすくなるイメージです。
また、アルミライトソケットの台座の部分の一部に細かいバイブレーション研磨したような傷があることがあります。これは、台座の角のバリ(成形行程でできる残留物)が出ている部分をワイヤーバフ(針金のブラシ)で削るため、その時につく傷です。当社はそういう製造段階でできる傷もあえて商品個体ごとの個性ととらえて、それを活かすデザインを追求しました。
アルミはサッシや物干し竿、外部階段や車のホイールなどにも使われ、軽くて錆びにくく耐食性が強いのが特徴です。社内で実験のため塩水をかけた後ふき取り、3年たったものがありますが少しの色あせで、あからさまな劣化は見られませんでした。経年変化もお楽しみいただけますが、潮風の当たる場所やほこり、廃棄ガスの汚れが蓄積すると腐食が進んでしまいますので、ときどきお手入れをお願いします。
お客様の空間を優しく明るく、ときには包み込むように照らすライトになってくれるよう、願いをこめて。