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アルミライト 自在ブラケットの後継品できました。

突然廃盤、そして突然復活

自在ブラケットの角度を変えるブラケット部分を作っていた工場が廃業になって突然作れなくなったとの通達があり、いったんは販売をあきらめ廃盤としました。


そしてある日突然別の工場で作ってくれることになったため、新タイプにて販売を再開します。
見た目は少し変わりますが、素材や曲がる角度などの機能は以前と同じです。細かくギザギザが入っているので約2ミリ単位で角度調整可能です。

ライトシェードやブラケットライトを並べた
工場で生産再開可能とわかった日。嬉しくて次商品のアイデアをいろいろ試してみました。
中はこうなってます。

旧と新タイプの違い

横に並べてみると、新タイプのほうがぽてっとして重厚感のある感じです。
ブラケット部分の表面にムラがあるように見えるのは、ソケット部分と同様、金型から外れやすくするために塗っている離型剤のあとです。


あえて磨いたり塗装したりせず、素材感を重視してそのままにしています。ヴィンテージ加工せずともヴィンテージに見える、そして加工過程が少ない分価格を抑えて提供できる商品になっております。軽量で強度もあるアルミは、時間の経過でくすんでいく色合いもまた味になります。

無骨の美徳

一見、何の飾り気もないアルミライトですが、この不完全の美は侘び寂びの心に通じるものがあるのかなと思いました。侘び寂びで表現される日本庭園や和室とはまた全然違いますが、質素なものにこそ趣があり経年変化の中に奥深さや豊かさに魅力を感じる文化のある、ここ日本でだからこそこの商品を気に入ってくださる方が多いのかなと。この言葉を英語で何というか調べたところ、そのまま、”Wabi-sabi”となっているので、日本以外ではあまり馴染みのない感性なんですね。


小さくても技術のある職人さんがいる町工場がどんどん廃業していくなかで、仕事をお願いすることでなんとかつなぎとめたいのと、ノスタルジックな工業デザインを残していきたい当社の思いの交錯の結果誕生したこの商品。買ってくださる方がいることが、とても嬉しく励みになります。

編集部:マエダ

白い壁に照明器具が付いている
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アルミライト ソケットに 新色でました。

どんなシーンでもアルミライト

ご好評をいただいているアルミライト ソケットに、ホワイトとダークグレーを追加して、インダストリアル調に限らずナチュラルやモダンテイストの空間にも使いやすくなりました。

ホワイトは真っ白寄りなので、塗装した壁によく合います。ダークグレーは木やコンクリートなど質感を生かした壁との相性がいいです。壁紙なら塗り壁風やコンクリート調・木目調などが合わせやすいと思います。

こだわりの3分艶

カラーバージョンを追加するにあたり、社内で試作を繰り返した結果、3分艶で1回塗り塗装にしました。全艶消しにすると、汚れが目立ちやすい、また光沢がなく存在感がでない、全艶有りにすると汚れは付きにくいがアルミの素材感が生きてこない。また塗装は工場や屋外などハードな環境なら3回塗りにして耐久性を高めるのですが、住宅で使うインテリア商品とするには、1回塗りが見栄えと耐久性のバランスが取れると判断しました。

空間に“なじむ” N-95、N-25

「日本塗料工業会」の色番号は白はN-95、黒はN-25です。
白は混じり気のない純粋な白色。
黒は、はじめは真っ黒で試作しましたが、インテリアに馴染まず浮いてみえたので、和名で「石板色」(せきばんいろ)と言われるような濃い灰色としました。

シンプルな形状だからこそ、色や質感にこだわっています。

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アルミライト ランプシェードA 開発秘話

ミリタリーランプシェード

ランプシェードを販売するにあたり、形状を模索して行きついたのが、米軍・フランス軍・チェコ軍で使われているライトでした。今回米軍のものをヒントに商品化しましたが、フランス軍の円錐形もFRPで試作していました。チェコ軍の照明は米軍よりもっと丸みを帯びていて、工事現場のヘルメットのような形です。

どの軍にも共通しているのが、ピンポイントの範囲を照らす形になっていることと、鉄やアルミなど金属の材質になっていること。
敵に見つからないよう、この下で息をひそめて軍事会議していたのでしょうか。

フランス軍の形状をFRPで試作
集めたり作ったりしたシェード

Made in 町工場

海外から輸入されたビンテージのミリタリーシェードはいろんなECサイトで売られていますが、シェードの穴径が日本の一般的なサイズφ46mmに合わないのでそのまま使うことはできません。
また狭い範囲を照らす天井・壁付け照明のシェードが、あまりどこにも売ってないこともあり、当社で開発するに至りました。

2008年まで走っていた0系新幹線の先端の鼻部分と言えば「へら絞り」のイメージがつく方も多いのはないでしょうか。それと同じ手法でアルミの金属板を金型に押し当てながら型に密着させて成型しています。町工場の職人さんの技術が光る商品です。

加工時にヘアラインのような綺麗なスジが入っています

絶妙な曲線のフォルム

この絶妙なフォルムは人を惹きつける何かがある!と思い検索してみたら、ドーム状の建物の形とよく似てませんか?
「神は細部に宿る」という言葉を体現したような美しい建築物に使われている形状は、緻密に計算された曲線なのかもしれません。

丸みのあるモノは、安心感を与える心理的効果もあるそうで、コロンとしたシルエットの陰影を楽しむ使い方などいかがでしょう!?

パリのサクレ・クール寺院
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アルミライトについて その2

今回はアルミライトを深堀りします。
素材は鋳物成型したアルミで、質感を活かすためあえて塗装していません。
そのため色むらや傷や擦れ、歪みなどがあります。
厳密にご説明すると、金型に高温で溶かしたアルミニウム合金を流し込んで成型するのですが、
固まって金型から外すときに、スポッと外れるように離型剤というものを金型に塗布していて
それが商品本体にもついているので、色むらになって表面の独特な色合いになっているのです。
焼き菓子を作るときに型にバターを塗っておくと型外れしやすくなるイメージです。

また、アルミライトソケットの台座の部分の一部に細かいバイブレーション研磨したような傷があることがあります。これは、台座の角のバリ(成形行程でできる残留物)が出ている部分をワイヤーバフ(針金のブラシ)で削るため、その時につく傷です。当社はそういう製造段階でできる傷もあえて商品個体ごとの個性ととらえて、それを活かすデザインを追求しました。

アルミはサッシや物干し竿、外部階段や車のホイールなどにも使われ、軽くて錆びにくく耐食性が強いのが特徴です。社内で実験のため塩水をかけた後ふき取り、3年たったものがありますが少しの色あせで、あからさまな劣化は見られませんでした。経年変化もお楽しみいただけますが、潮風の当たる場所やほこり、廃棄ガスの汚れが蓄積すると腐食が進んでしまいますので、ときどきお手入れをお願いします。

お客様の空間を優しく明るく、ときには包み込むように照らすライトになってくれるよう、願いをこめて。

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アルミライトについて その1

「アルミライト」は当社にとって商品開発第1号の商品です。
この世にない「これがいい」と思えるものを製品化させたいと常々思っていた中で、インターネットである日工場の照明として使われていた無骨でシンプルな電球丸見えのライトを見て、インスピレーションを感じたところからすべてが始まりました。

配管むき出しやアイアン系などのインダストリアル系インテリアを好むユーザー向けに、メタリックで無機質な商品はたくさん販売されていて、同じテイストのものはインターネットを探せば見つかります。
一方で昔から工業用の照明を作っていた工場はLEDが普及してからほとんどなくなり、生産はごくわずかになっていました。受け継がれてきた普遍的なデザインを残したい、それを住空間や店舗に使える形に昇華させ誰でも気軽にインダストリアルな雰囲気をとりいれられる照明を作ろう、と決めてからの行動は早かったです。

製作ができる工場を探してすぐに訪問、そこに置いてあった塗装前のアルミのパーツがイメージしていた素材にぴったりでした。そこから、商品にするための設計、組み合わせの部品調達、工場との度重なる打ち合わせのすえに完成しましたが、売るためには商品だけではなく、他にもやることがたくさんあります。
電気製品なので法律で定められているPSE認証を取得するための手続き、表示シールのデザイン、梱包の資材調達、取扱説明書と図面の用意、シール貼りから出荷、納品書送付まで、普通なら各部署で手分けしてやることもすべて社長自らしないといけないという小規模会社ならではの苦労もありました。でも、だからこそ細部までこだわったものができたと自負しております。

「アルミライト」自信をもってオススメします。

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しばりがないから作れるものがある。

一般的な会社の商品開発担当は年間新規投入商品数、販売目標数や売上予算などの設定があり、ノルマを課されることもあると思います。
豊富な商品バリエーションや新商品はお客様を惹きつけ魅力的な店舗づくりができるので、それは当たり前のことなのかもしれません。
しかし、決められた期限までにとにかく完成させるというのが第一目標になり、結局妥協している作り手が少なくないのではないでしょうか。

当社はそんなしばりは一切ありません。商品開発は社長自ら行っているので、お金や手間暇など必要な資源を納得がいくまで注ぐことができます。
「これがいい」と思う商品を発案したら、まずそれをどう実現するかを考え、工場を探し訪問し、
試作を作って改良していく作業、すべて作りたいものを完成させたい、という情熱が原動力です。
東大阪に事務所を構えたのも、ものづくりの会社が多く当社のデザインを実現できそうな加工工場がたくさんあったのが理由です。
もちろんアイデアが商品にまでなるのはほんの一部で、その他は実際にとりかかってみるとコストがかかりすぎたり、思っていた形にできなかったり、
材料が安定的に手に入る見込みがなかったり、と途中で断念したものも山ほどあります。

思考錯誤、悪戦苦闘、七転び八起きしながら作り出す商品それぞれに思い入れと語りつくせないストーリーがあります。
これからそのストーリーをできるだけギュッとまとめて、少しずつご紹介していきます。

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LabLabと書いてラボラボと読みます。はじめまして!

LabLabのECへお越しいただきありがとうございます。
当社は店舗や住宅内装工事の施工を行っており、取引業者からご依頼いただいた家具や建材のデザイン、製作にも数々携わってきました。
また、独自仕入れやオリジナル商品開発にも取り組んでおり、他社のオンラインサイトでアルミライトだけでも千台以上販売しています。
売る商品はあるのに自社で売れる環境がない。この状況を変えたいと思うこと数年、念願叶いこの度ホームページをようやく完成できました。
まだ掲載できている商品は少ないですが、他にもテーブルや椅子、スイッチプレートやアウトレットの洗面ボールなど続々あるので準備ができ次第追加していきます。
インスタでも最新情報を配信していくので、フォローしてくださると嬉しいです。

「これでいい」ではなく「これがいい」と思っていただける商品、万人受けするデザインではなく一握りでも気に入ってくださるお客様のために、妥協しない商品づくりを続けていきます。これからどうぞよろしくお願いします。